キッチンスタジオとは調理可能なキッチンを導入したスタジオのこと。フード撮影やレシピ動画など食に関する商品の撮影におすすめですが、どのような設備や空間があるでしょうか。今回はキッチンスタジオの魅力に迫り、選び方のポイントについてもご紹介します。
キッチンスタジオとは、その名の通りキッチンが導入され、調理が可能なスタジオです。キッチンスタジオは、キッチンに特化したレンタルスペースだけでなく、キッチンが設置されたハウススタジオや撮影スタジオもあります。
キッチンスタジオは、キッチンの広さや設備にこだわっており、サブキッチンも併設されているなど、料理撮影もスムーズにできるように配慮されています。料理教室などにも対応し、10名以上で使える大きめのレンタルキッチンもあるので用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
ハウススタジオは、自然光でおいしそうな料理を撮影できるのがメリット。また一般的な住まいのようにLDKをはじめとするそのほかの空間でも撮影でき、撮影シーンのバリエーションを増やせるでしょう。
一般的な家庭では本格的な設備を揃えるのは大変です。しかし、キッチンスタジオならば、オーブンや、グリル、電子レンジなどの調理器具が一通り揃っているスタジオがほとんど。
そんな本格的な調理器具が揃ったキッチンスタジオを使えば、多彩なメニューの撮影にも対応できます。中には業務用レベルのハイパワーなガスコンロを採用しているスタジオもあり、カット数の多い撮影などに重宝するでしょう。
撮影で利用するキッチンスペースは、一般的な住居に備え付けられているキッチンと違い、撮影機材を設置するためのゆとりが必要になってきます。キッチンレイアウトは一般的なキッチンと同じように、I型・L型・アイランド式などのタイプがあります。
特にキッチンスタジオでよく採用されているのはアイランド式キッチン。キッチンの前後にスペースを確保しているので、正面のアングルはもちろん、寄りも引きも自由なアングルで撮影できることがメリットです。
キッチンスタジオによっては、可動式のアイランドを採用している場合もあります。レイアウト変更ができる設計であれば、撮影内容に応じて移動させることで機材を配置しやすくなるので便利です。
写真や動画撮影にキッチンスタジオを利用するケースは増えています。その様々な撮影の用途をご紹介します。
キッチンスタジオでの代表的な撮影といえば雑誌やカタログなどの料理撮影。調理スペースが広いキッチンならば動線効率もよく、カット数の多い撮影にも対応できるでしょう。この他、キッチン廻りの商材の広告やCMの撮影にもおすすめです。
またテレビの料理番組の撮影は、アイランド式キッチンのスタジオがおすすめです。料理の先生が調理をしている風景、食材のアップや手順のポイントとなる手元アップなど、正面からの撮影はもちろん、寄りや引きなど様々なアングルで撮影できるのが魅力です。
こだわったデザインのアイランドキッチンであれば、引きで撮影してキッチンが写り込んでも、おしゃれな写真を撮影できることうけあいです。さらにLDKのあるハウススタジオであれば、調理器具やキッチン雑貨などの商品を、おしゃれで魅力的に撮影するためにも役立ちます。
調理済食品の通販をはじめ、弁当、惣菜のデリバリーやテイクアウトを自宅で食べる「中食」が市民権を得た昨今。おいしさやシズル感が伝わるメニュー写真は、売上を左右する重要な役割を担っています。そこで見直したいのが店舗のホームページ、チラシ、メニューブックなどのメニュー写真。それをキッチンスタジオやハウススタジオで効果的に撮影することは、販促の一助となります。
SNSなど料理系コンテンツを配信するための動画撮影にも役立つキッチンスタジオ。キッチン付きのハウススタジオの場合は、リビングやダイニングを背景に調理後の試食シーンを撮影するのに最適です。おしゃれな内装や調理器具が、動画の演出に一役買ってくれます。最近は通信環境が整っているスタジオも多いので、ライブ配信にも活用可能です。
キッチンスタジオやハウススタジオ、撮影スタジオなど、様々なスタジオで食の撮影をできますが、どのような注意すれば良いでしょうか?撮影の目的や仕上がりイメージにあったスタジオを選ぶためにも、確認しておきたいポイントをピックアップしました。最適なスタジオ選びにお役立てください。
おいしそうな写真のカギは明るさにあります。料理や食品ならなおさら、明るく、きれいな色で撮影するのが一番。ストロボなどで人工的に太陽の光を作り込むことはできますが、自然光で撮影するのもおすすめです。キッチンスタジオやハウススタジオでは、多くのスタジオで自然光を取り込めるようになっています。自然光を取り入れて撮影すると照明機材のコストダウンを図りながら好印象な写真を撮影することが可能です。
調理道具やキッチンツール、食器類も大事なポイントです。まず調理方法に適した鍋やフライパン、ガスコンロなどの調理用熱源は必須。この他、オーブンや電子レンジ、ミキサー、炊飯器などの調理家電が充実していれば、メニューに応じて効率よく調理できるでしょう。
さらに、食器やカトラリーは撮影したいイメージに合っているかを確認しておくことが大切です。
メニュー撮影や食卓のシーンを撮影する場合は、ダイニングテーブルでテーブルコーディネートするのがおすすめです。テーブルの大きさや素材も写真のイメージを左右するので予め確認しておくとよいでしょう。空間に余裕があると家具の移動がしやすく、撮影時にバックペーパーや照明機材などをセッティングしやすくなります。
自然光で撮影する場合でも、自然な明るさを演出するためにライティングも取り入れるとよいでしょう。照明機材を準備しておけば、天候不良で採光が少ない日や日陰になった時間帯でも撮影に支障をきたしません。そんなライティングを活用する上で、照明の種類もチェックしておくことが大切です。ハウススタジオや撮影スタジオの中には、無料で利用できる照明機材が充実しているスタジオもあります。スタジオ選びの検討材料のひとつとして、ぜひチェックしてみてください。
キッチンスタジオをはじめて予約する際には、キャンセル料などレンタル時の利用規約も確認することが大切です。禁止事項やスタジオ利用時のお約束は、気持ちよく撮影する上でも把握しておきたいもの。またリスケジュールなどで、予定が変更した時のキャンセル料まで調べておくと、イレギュラーな事態にも安心です。
ゴミ捨ては有料なところと分別すれば無料で請け負ってくれるところがあるので事前にチェックしておきましょう。片付けからゴミ捨てまで、便利な有料オプションを設けているスタジオもあります。
都内にはキッチンスタジオだけでなく、キッチンを導入したハウススタジオ、撮影スタジオがたくさんあります。様々なコンセプトのスタジオがあるので、料理撮影やレシピ動画をはじめ、食に関する撮影に使わない手はありません。ハウスタ.comでも様々なキッチンスタジオを紹介していますので、キッチンスタジオを探している方はぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
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