ハウススタジオには撮影用の小道具として、観葉植物などのグリーンや食器類、カラトリー、豊富な家具類などが揃えられているスタジオが多くあります。これらの小道具類は商品写真やポートレートなどを撮影するとき、被写体や背景を演出するために利用することができます。今回はさまざまな撮影に利用する小道具について、その効果と重要性について紹介します
撮影用小道具とは、ポートレート撮影や商品写真撮影などでよく使われる小物のことです。被写体になるモデルや商品と共にセットされ、被写体を演出します。次の写真の例のように、ブルーベリーがのった食パン単体を撮影するよりもコーヒーカップやお皿、ナプキンといった小道具類を利用した方がぐっと美味しそうに見えます。
モデルを使った撮影では、被写体になる人物の性格の一面をとらえ、個性として表現するのに利用します。小道具を使うことでスタイリッシュな効果や感情を表す効果が加えることができるからです。
ストーリー性を伝える
被写体が人物であっても商品であっても、小道具を使うことによって、その人や物にストーリーを作り出し、ストーリー性を効果的に伝えることができます。
例えば、フラワーショップが広告のために新しいポートレートを必要としている場合、写真の前景に花やグリーンを置くことで華やかさや自然の雰囲気を作り出すことができます。シェフの場合だと、食材と調理器具を小道具として前景に置くことで、ハウススタジオでの撮影であっても厨房にいるような雰囲気が出せます。このように、被写体を装飾する目的でも小道具は利用されます。
撮影用に使える小道具は数限りなくあります。必要なものだけをできるだけ費用をかけずに集める方法を紹介します。
まずどのような写真を撮るのか決めておきます。撮影用の小道具は写真のテーマによって違ってきます。ウェディング、パーティ写真、商品写真、アパレル系の写真などテーマはさまざまで、それに合った小道具もさまざまです。テーマが決まったら使いそうな小道具をリストにまとめます。
リストアップした小道具を全部そろえるには時間も費用もかかります。プロの方も何年もかけて日頃の撮影に使う小道具を揃えていっています。最初のうちは身の回りに持っているもので代用しましょう。次に常日頃から小道具に使えそうなものが目に留まれば集めておくようにします。いつか使えるかわかりません。また、リサイクルショップや専門のレンタルショップで集めるのもいいです。どうしても必要な小道具が見つからない場合は、撮影用小道具専門店のネットショップもあるので閲覧してみましょう。
ハウススタジオを利用する
ハウススタジオはさまざまなテーマやシチュエーションに対応できるように作り上げられた撮影スタジオです。白ホリスタジオと違い家具類や撮影用小物も豊富にそろっています。とはいえ、すべての写真テーマにあった小物がそろっているわけではありません。撮影したい写真のテーマにあったハウススタジオが見つかれば、小道具を集める手間が軽減されます。
ぜひ当サイトで探してみてください。
最後に小道具を有効に使うちょっとしたコツを紹介します。
小道具は撮影する写真のテーマに合わせて選びます。そして被写体に個性や感情、ストーリー性をもたせなければなりません。テーマに合わない小道具はこれらに意味をなさないばかりか、混乱させることになります。
モデルを使った撮影の場合、小道具をきれいに並べるのではなく、モデルに託してみるのも手です。自然なさりげない行動になり、わざとらしさがなくなります。
写真はカメラマンのセンス次第です。これが正解というものはありません。使っている小道具が気に入らなければ別のものに変えてみるなど、直感を信じ、楽しみながら撮影しましょう。
被写体がどのようなタイプの写真であっても撮影用の小道具を使うことで、被写体に個性やストーリー、立体感や深みを作り出すことができ、写真をより魅力的で興味深い作品に仕上げることができます。自分で小道具を揃える前にハウススタジオで小道具を使った撮影を体感いただき、次の一歩をふみ出しましょう。
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