都内のあちらこちらにあるハウススタジオ。様々なコンセプトや、レンタルする際にポイントなど、あらゆる角度から見たハウススタジオを紹介します。
ハウススタジオは、撮影スタジオの一種です。壁や床、インテリアなどが変化に富み、アングルバリエーションも充実しています。自然光を取り込んだハウススタジオが多く、撮影用機材や家具、プロップなどを種類豊富に取り揃えているスタジオも目立ちます。
ハウススタジオには、撮影用に設計したスタジオや住居として使われていた空間を転用したスタジオなどがあります。一戸建て、庭付き、キッチン付きなど、シチュエーションは多種多様。美術スタッフがセットの建て込みをしなくても、世界観のある写真や映像を撮影できることが魅力です。今回は都内にある主なハウススタジオのタイプをご紹介します。
戸建て住宅や日本家屋など、元の建物を撮影用に改装したのが一軒家ハウススタジオ。まるで誰かが住んでいるかのように人の気配を演出しているので、ドラマや映画などの撮影にもよく利用されています。自宅のような空間だからこそ、くつろいだ雰囲気を表現できることも魅力です。
キッチンを設置しており、料理撮影が可能なハウススタジオです。多くのスタジオで自然光を取り込んだレイアウトになっており、設備はアイランド型のキッチンが主流です。正面から調理シーンを撮影できるようになっているので、料理番組やレシピ動画の撮影の他、料理教室にも使用されることが多いです。また多くのスタジオでダイニングスペースを設けており、テーブルに料理を並べたイメージを撮影することも可能です。
コンクリート打ちっ放しの壁にモルタル床など、コンクリートの質感を活かした内装で、家具や照明などのインテリアはシンプルにコーディネートしているハウススタジオがほとんど。インダストリアル系のインテリアを取り入れていたり、倉庫のような雰囲気を演出していたり、都内には様々なバリエーションのスタジオがあります。
家具にこだわったハウススタジオは、使い込んだようなシャビーな内装やアンティーク・ビンテージ家具を取り入れたインテリアを取り入れています。ファッション誌などの雑誌やアパレルのイメージビジュアル、ヘアカタログといった女性向けの撮影の他、ポートレイトの撮影にも人気です。
一軒家ハウススタジオでは、庭を設けているケースがよく見受けられます。芝生も管理されており、一年中青々としたシーンを撮影できるようになっています。リビングやテラスに面して庭を設けたレイアウトであれば、窓の向こうにグリーンが広がるシーンを撮影することも可能です。
一般的なハウススタジオより数は少ないですが、都内の閑静な住宅街に佇む豪邸ハウススタジオも存在しています。そのほとんどが広々とした敷地に建てられているので、室内も開放感に溢れた明るい空間が多く、スタイリッシュなインテリアとも相まってラグジュアリーな世界観を表現できます。こんな豪邸に住んでみたい!
最も多いのが、一般的な住宅を彷彿とさせるシンプルな畳の空間。さらに、屏風を配置した晴れの日の和室や、風情溢れる日本家屋を改装したハウススタジオなどもあり、和のイメージを表現したいときにぴったりです。ドラマや映画などで時代設定・ストーリー性を重視した撮影にも利用されています。
メディアやタレント、著名人が集まる都内では、毎日どこかで撮影が行われています。だからこそ、様々なコンセプトや世界観のあるハウススタジオが数多く存在しています。そんなハウススタジオが「実際、どのような目的で利用されているのか」基本的な用途をご紹介します。
ハウススタジオの目的はいうまでもなく撮影であり、中でも商用撮影が主流です。ところが、テレビや新聞雑誌、広告などメディア関係者のみがスタジオ利用者だったのは昔の話。Eコマースが台頭し、D2C(消費者直接取引)が一般的になった現在は、小規模事業者による商品撮影やアーティストの作品撮影などにも役立てられています。
ブランドの世界観を表現できる空間で、アパレルや服飾雑貨、シューズ、趣味雑貨などの展示会や受注会などを企画してはいかがでしょうか。100平米を超えるような規模のハウススタジオでは、展示会の会場にも活用されています。表参道や渋谷、原宿といった人気エリアであればアクセスも抜群なので来場しやすいことも魅力です。
都内にはコスプレ撮影を行えるハウススタジオも数多くあります。コスプレ専用のスタジオは一般的なハウススタジオとは違って、廃墟や未来的な空間、教会、教室、純和風など、アニメやゲームのキャラクターを演じられるような演出を施したブースが特徴です。こうしたスタジオをシェアして利用する撮影会などが行われています。
ハウススタジオを利用するには、まず最適なスタジオを探すことから始まります。ハウススタジオへの問合せを経て、初めてのスタジオであれば実際に下見をして予約に至る流れが一般的です。
スタジオの空き時間の確認やロケハン(下見)の予約など、初めての問合せはハウススタジオのウェブサイトを確認しましょう。問合せフォームやメール、問合せ窓口が電話のみなど、記載されている問合せ方法に則って連絡してください。
撮影の下見を別名ロケハンといいます。スタジオの空いている時間であれば、下見をできるところがほとんどです。実際にスタジオに出向いて、撮影場所がわかるように写真を撮りながら下見するとよいでしょう。見学に30分以上かかる場合は料金が発生することもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
多くのハウススタジオ・撮影スタジオでは、仮予約と本予約の2ステップで予約できるシステムになっています。スタジオを借りることが前提ですので、探している条件に合っているかを判断したうえで、予約に進みましょう。予約完了後には、予約完了メールなどのお知らせが来るので内容に問題がないかを確かめてください。
ハウススタジオ・撮影スタジオの費用は、スタジオの立地や規模、設備仕様などによって異なります。スタジオによっては長時間レンタルするほど費用が安くなるパック料金を設定していることもあります。また、撮影が予約していた時間よりも長引いた場合には延長料金が加算されてしまいます。それも事前に確認して撮影スケジュールを組むときの参考にするとよいでしょう。
ハウススタジオ・撮影スタジオをレンタルする場合は、希望する条件に合っていることが肝心です。理想の撮影場所と出会うため、スタジオ探しの注意点をご紹介します。
ハウススタジオの場合は、空間のテーマやコンセプトによって内装やインテリアが異なってきます。スタジオのウェブサイトやSNSなどを確認して、スタジオのテーマやコンセプトを確認できるのでぜひチェックしておきましょう。
自然光はスタジオ選びの重要なチェックポイント。スタジオをレンタルする時間帯の光の色や日差しの角度などをきちんと確認しておきます。自然光は季節によって変わるので、ウェブサイトの情報だけではわからないこともあるので、自然光撮影の場合はスタジオに事前に確認しておくと安心です。
スタジオへのアクセスに直結するので、立地条件も重要なポイントです。電車で来場するスタッフや関係者のためにも、駅からのアクセスも確認するのがベスト。またスタジオの駐車場がない場合もあるので、近隣のコインパーキングなども調べておきましょう。
自然光で撮影する場合でも機材を使用することがあるので、事前に確認しておきましょう。スタジオによっては、機材の持ち込みができない場合もあれば、持ち込み料金が加算される場合もあります。また機材をレンタルするならば、どのような機材を用意しているか、レンタル料金の有無も確かめておきましょう。
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